GIAリーダープログラム速報!

マイクロファイナンスで起業した現地の方からヒアリング中の参加者

本年度のGIAリーダープログラムが終了しました。2015年7月4日からの約2週間にわたるスリランカでの現地プログラムでは、ハードスケジュールは毎年のことですが、たとえばある1日をとってみても、
多民族の子供たちが通う幼稚園での交流

ヌワラエリヤ市庁舎訪問

ヌワラエリヤの観光地視察
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GIAリーダープログラム2014第一弾レポートです!

GIAリーダープログラムは、2週間のスリランカでの視察や体験、スリランカ企業の経営層との対話などをメインにした、約3ヶ月にわたるプログラムです。

スリランカ訪問をメインに、訪問前のワークショップを中心としたフェーズ1、スリランカを旅する2週間のフェーズ2、日本に戻ってきてから成果をまとめるフェーズ3の、3フェーズに分かれています。

2014年のGIAリーダープログラムは: 続きを読む

GIAリーダープログラム スリランカの旅速報!

新興国での体験学習を軸に、グローバルリーダーに必要な3つの資質を身につけるGIAリーダー・プログラム。政府高官やビジネスリーダー等との対話や企業訪問が予定通り進む一方、ある村ではユニークな出来事が起こりました。

北部にある、スリランカで唯一電気が通っていない村にホームステイしたときのこと。 続きを読む

【千葉達也】GIAスリランカレポート 「異文化だよね」の一言で終わらせず、考え抜く

スリランカ視察では、参加者それぞれ様々な目的をもって参加していたと思いますが、私の場合は、フェイズ1で学んだBOPビジネスに関する視点やシステム思考、現地の人とのコミュニケーションのあり方等について、実際に現地で確認・実践し、新興国の市場のシステムや、現地にどのようなニーズがあるのかといったことを知ることを目的とした、まさに「ラーニング・ジャーニー」を目指していました。

参加者の中には、現地でフィールドリサーチも行ったりと、かなり実践的なワークをしている人もおり、現地でも引き続き行われた他の参加者との情報交換やディスカッションにも大きな刺激をうけました。
事前にレクチャーを通して、様々な観点を与えてもらっていたこともあり、漫然としたスタディツアーではなく、たとえば「この国でビジネスができるできないとか、自社製品が売れる売れない ということではなく、自社の製品やサービスが共存できるような仕組みをつくることが重要」と考えたり、「現地の状況に合わせて、適切な価値を適切な値段で提供しようという発想が重要」等、BOPビジネスの成功を決めるいくつかのファクターについて、机上の空論ではなく、肌感覚で知ることができたのも大きな収穫でした。
コミュニケーションについても「考え方が違うね。異文化だよね」と終わるのではなく「ではどうしたら同じ目線で話せるのだろう」というように考えを深めることでより深く現地の人々と関わることができたと思います。

フェイズ3では、スリランカでの学びを、自分自身のビジネスへの関わり方、そしてあり方にしっかりと結びつけ、今後につなげて行きたいと思います。(千葉達也)

【千葉達也】GIAリーダー参加者レポート<第3回>

第3回はチェンジ・エージェントのCEOである小田理一郎氏によるシステム思考に関するレクチャー。
「視点の違いによって、同じものでも違うように見える」「見ている自分の視点も理解するメタ的な思考が必要」といった話も印象的でしたが、これに続いて「システム思考で世界の課題を見る」というセッションで行った、持続可能な未来を実現する為の世界の構造的な課題に関する様々なデータは、大きなインサイトを与えてくれました。

今後、継続的な改善の努力ではなく、発想をまったく変えたイノベーティブな取組みがが求められていくシステム思考は、入口が多少わかりづらいが、非常にパワフルなツールで新興国の持続可能な成長のストーリーとそこにどう関わるかを考えるのに非常に役立つツールだと思いました。
また、小田氏自身がラーニング・ジャーニーの中で「立ち止まって大自然の中で内省した中から出てきた自身の気付きが、新規事業立ち上げにつながった」という話は、自身のスリランカ訪問に向けての大きなヒントとなりました。

午後は、新興国でのビジネスのポイントや、ソーシャルビジネスについてマザーハウス・山崎さんとのセッション。
山崎さんの「自分たちはソーシャルという側面は意識していないし、そこで勝負するつもりもない。 モノとしてのクオリティやその商品がもつストーリーで勝負する。」という言葉が印象に残りました。
大手ブランドは途上国の向上で現地の人をロボットのように扱っている一方で、 マザーハウスは現地の人を尊重して仕事をしてもらっているという話がこれまでの研修のメッセージを体現する実例として心にすとんと落ちました。新興国でのビジネスは、道のりは険しいが、地道に努力すれば必ずビジネスとして成立するということを改めて強く感じ、険しい道のりを超えるのに求められるのは言葉や文化の壁を越えたリーダーシップだと心から思いました。

【千葉達也】GIAリーダー参加者レポート<第2回>

第2回は、リバースイノベーションや、プロダクト・サイクル・モデル、日米欧の国際経営や国際戦略比較、またトランスナショナルやメタナショナルなどのモデルに関する早稲田大学の池上重輔氏による講義を通じて基本的な知識やフレームを学んだ上で、BOP市場開拓実例のケーススタディ、ディスカッションを行ない、さらに理解を深めることが出来ました。

様々な企業からの受講者とのディスカッションも刺激的でしたし、「昔、日本がアメリカの市場を攻めていったように、今度は新興国が日本企業の土俵で勝負してくるので、そのときに置いていかれないようにするには待ったなしで彼らと手を組みうまく生かしていく必要がある」という講師の話も身に染みました。

【千葉達也】GIAリーダー参加者レポート<第1回>

スタートはオリエンテーション。
GIAリーダーシッププログラムを開発した、ピープルフォーカス・コンサルティング代表で、JEN理事や国連UNHCR協会の理事・アステラス製薬監査役等も務める黒田由貴子から「オーセンティック・リーダーシップ序章」と名づけたレクチャーがありました。
続いての日本総合研究所ヨーロッパ研究員 槌屋詩野さんのパートでは

・企業がBOPビジネスに乗り出す意義とは、この「国づくり」に関わりたいと思うかどうか
・BOPビジネスの中で多国籍企業に求められている役割は「貧困ペナルティの解消」に繋がるイノベーションの種を持って途上国へ赴くこと
・先進国市場向けに開発しつづけてきた技術を押し付けるのではなく、現地で直面する課題に即した技術、即したイノベーションを持ちこまなければならない。
・企業は自らの偏見を捨て、BOP層と向き合うことができるかが試されている

等のお話がありました。

私が受けた第一印象は、われわれに比べて新興国の人のほうがもっと生きることに対してシンプルで真剣なのだということでした。そんな人々の目線や感覚を、自分自身の目線に出来るかが、今後新興国の方たちとコミュニケーションしたりビジネスを行う上で重要だと改めて思いました。

1月に向うスリランカでのフィールドワークでも、いかに現地の人たちの世界に入り込めるかが重要だと学びました。例えば、相手との距離を縮めるために、相手にあった話題や土地の風習などを盛り込みんだり、外見にも気を遣って現地の服装を着たりして親しくなるなど、「お客さんとして」ではなく、同じ目線にたつための工夫が必要なのです。
また「新興国の人たちは常に投資対効果を意識してお金をつかう」というのは新しい視点でした。例えば、自分の病気を治す薬よりも子どもの教育に使うお金を人々は重視するのだそうです。
また、新興国に進出しようとしている企業は、風土や生活風習に至るまで、大きな観点を持つ必要があるという話も興味深かったです。例えば、ラクダが運搬を行っているような地域では、ワクチンを一つ売るのでも、
・ラクダに運ばせる冷蔵庫
・ラクダを飼っている人がワクチンを打てるようにするための教育など、サービスをお客さんに届ける為の上流から下流までの仕組みを提供していく必要があるのです。
最後になりますが、今回、 「日本以外では、BOPビジネスという言葉を使う国はない」というのが日本の現状をよく表している言葉だと感じました。海外では新興国も多くのマーケットの中の1つとしてみなしてビジネス展開をしているのに対し、日本は新興国を全く別の分野のマーケットだと特別視してBOPビジネスと呼んでいること自体が感覚としてずれているのだと思います。

決して特別なことではなく、どんなに環境が違っても、相手が何を求めているのか、どうすればそれを実現できるかを考えぬいて、きちんと向き合っていくことが必要だと痛感しました。(千葉達也)