ハイディラオに学ぶ中国ならではのチーム作り、ひとづくり(安田太郎)

火鍋チェーンを展開する海底撈(ハイディラオ)が制作した「手紙」という感動的な動画をご存知でしょうか?。
http://www.tudou.com/programs/view/JkCsxn2_kvI/

私がハイディラオに注目してきたのは、火鍋の味やサービスレベルの高さもさることながら、その「双手改变命运(自ら運命を切り拓け)」をはじめとする理念に基づく経営をしていることです。
教育や仕事のチャンスに恵まれない農村出身者を雇用し(社員の90%以上が農村戸籍)「自分の人生を自分の力で切り拓いていく」ことを徹底的に応援しているのです。 続きを読む

【安田太郎】「あきらめずドアを蹴破れ!」

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—安田さんがはじめて海外で仕事をしたのは?
中国です。以前にヤオハンに勤めていたのですが、中国で働く日本人の同僚達が、ものすごく楽しそうだった。日本では見せないような顔をして、生き生きと仕事をしているのを見て、自分もいつか中国で働きたいと思っていました。ただ、自分はもうすこし実力をつけてから海外に行こうと思っていましたので、海外勤務の募集には手を挙げませんでした。そうこうするうちにヤオハンが経営破たんに陥ってしまい、海外勤務のチャンスはなくなりました。これはもう自分で中国に行くしかないと決め、まずは留学目的で上海に渡りました。

行ってすぐ、なぜ同僚達が揃いも揃ってあんなに生き生きしているかよくわかりました。生き生きしてないと生きていられない場所なんです。「生き生きする」というのは文字通り「生きる」ということで、「明日の飯を自分で作る」ということ。中国で働く人たちは、ハングリーさが違いました。いい意味で「生き生き」、あえてネガティブに言うと「がめつ」くないと、生き残って行けない社会だったのです。

最初の職場は日系の人材紹介会社でした。中国人と日本人が半々の10人程度のオフィスで、そこでアルバイトをしながら、徐々に中国人気質、中国ビジネスというものを学んで行きました。
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躍動感あふれる上海でファシリテーションが大注目!

 中国でよく目にする「饿了吗(ウーラマ。「おなかすいた?」の意)」のケータリング・バイク。運営しているのは上海拉扎斯信息科技有限公司(Rajax) という企業です。
ウーラマ
 2009年に上海で設立されてから急成長し、現在は年間取引額が12億元(約216億円)。中国全土260都市をカバーし、すでに加盟店は18万社という恐るべき規模に成長しています。上海の町で「ウーラマ」のバイクを見ない日はありません。既にネット企業(腾讯,京东,大众点评)や流通企業(华联)から合計6.3億米ドル(約758億円)もの投資を集め、今後も目が離せない企業です。 続きを読む

ハイディラオ〜農村戸籍者に「機会の平等」を与える企業活動

中国で話題の火鍋チェーン店、海底捞(ハイディラオ)。高いサービス水準で一躍有名になり、直近3年で店舗数は約60から120に急増。東京、池袋にも今年9月に日本進出一号店がオープンしました。これほどまでの急成長を可能にした組織開発と人材開発の秘密については、別の機会で詳しく分析したいと思いますが、今回はハイディラオの企業活動が社会に与える効果について書いてみたいと思います。 続きを読む

ピープルフォーカスの中国流「チーム」の作り方

yasuda_newさて今回は、みなさんが毎日参加されている会議という「チーム」活動について考えてみたいと思います。

決まらない会議
仕事柄、よく顧客先の会議に参加します。中国の会議の特徴として、言いたいことを率直に話すので、議論は盛り上がるのですが、気が付くと時間切れ。決めるべきことが決まらずに終わることが少なくありません。先月のある会議でのこと。来期の売上目標に対して、一人の出席者が持論を述べ始めました。 続きを読む

中国企業の「チーム」の作り方

yasuda_new前回に引き続き、いかにグループをチームにするかを考えてみたいと思います。 先日、中国企業の方々とお話をしていて、中国のチーム作りには、共通するものがあると感じました。それは、「明確な人事理念(人についての考え方)に基づいて、様々な仕組みが整えられている」ということです。そんなの当たり前、と思われるかもしれませんが、その徹底ぶりには驚かされます。 続きを読む

中国の人とチームになれるか?

中国の人とチームになれるか?

中国人の友人と話をしていた時、彼の言葉に、「え、そうだったの?!」と、とても驚いたことがあります。運動会のお話です。中国ではクラス対抗で運動会が行われます。参加できるのは、それぞれの競技で勝てる見込みのある子だけ。「私なんて一度も参加したことがない。お菓子を食べながらずっと見ていた」、というのです。中国では、「いかに勝つか」という観点で、競技に参加する子供が決められていきます。「みんなで力を合わせて」という日本の運動会との違いに、とても驚きました。日本でも、中国でも、家族や地域、学校生活のなかで、自分たちの当たり前(=無意識に正しいと思っていること)が出来上がっていきます。この運動会の話は、ほんの一例にすぎません。 続きを読む