「職場環境」の定義がミスコミュニケーションを生んだ

「中国語は見たらなんとなく意味がわかる」
「中国語は筆談すればどうにか通ずる」
そう思っている人は少なくないでしょう。

しかし、これは大きな落とし穴です。
近い言語であっても、外国語であることに違いはなく、思わぬミスコミュニケーションを招くことがあります。

ある日本企業の中国拠点で、日本人幹部と中国人幹部を対象に課題解決をテーマにしたワークショップが行なわれたときのことです。
日本語が流暢な中国人の方が多かったので、日本語で行なわれたのですが、冒頭、
「現在、最も大きな課題は何か?」
という問いを投げかけると、中国人幹部のみなさんが口を揃えて「職場環境」をあげたのです。
これに対し、日本人幹部は(え?職場環境?)と一様に違和感を覚えたそうです。

「職場環境」というと、あなたはどんなことを思い浮かべるでしょうか?
掃除が行き届いていること。
食堂のメニューが充実していること。
照明や空調が適切なこと。
そういった「ハード」の問題をイメージする方が多いと思います。

日本人幹部の皆さんは一様にそんなイメージを持ち、「もちろんそれらは重要だが、いま解決すべき一番重要な問題ではないだろう!ふざけてるのか?」と反駁し、場は険悪な雰囲気に。

しかしよくよく聞いてみると、中国人幹部の言う「職場環境」とは
・上司と部下の関係
・部門間のコミュニケーション
・同僚とのコミュニケーション
といった、ソフトの領域のことだったのです。

それがわかると場は笑いに包まれ、解決に向けての議論が一気に進み始めました。

日本人同士でも、言葉の定義やイメージが違うためにミスコミュニケーションが生じることはよくあります。
言語や文化が違えば、ギャップはさらに生じ易くなります。
海外では、「相手の言っていることがおかしい!」と決めつける前に、その真意や意味合いを確認する必要がありそうですね。(2016年2月10日の元気会「中国ビジネスの今」から抜粋)

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