【ジャンゴのちょっといい話:田岡純一】挫折は「Spiritual Awakening」 ありのままを受け入れ合って強くなる!

今回は5月22日からアメリカのデンバーで開催されるATDの基調講演のスピーカーであるBrene Brown(ブレネー・ブラウン)について紹介したいと思います。

彼女はヒューストン大学大学院(Graduate College of Social Work)の研究教授でバルネラビリティ(Vulnerability)、勇気(Courage)、価値(Worthiness)、恥(Shame)についての研究で知られています。

特にTEDでのスピーチは、TED Talkの視聴回数トップ5に入っており、アメリカ、ヨーロッパにおけるイベントの基調講演のスピーカーとして爆発的な人気を集めています。

その彼女のTEDでのスピーチ「The Power of Vulnerability」を中心にその内容を紹介したいと思います。

まずは”vulnerability”という言葉ですが、これは一般的には”弱さ、脆弱性、無防備”と訳されています。彼女のTEDのスピーチを聴いてみると、「人間の持つ弱さ、傷つきやすい心があることを理解し、勇気をもって受け入れるとそこから大きな力(POWER)が生みだされる」ということです。

人はよく起きてもいない不安なことをかってに想像し、ますます不安な気持ちを増幅させてしまい、今できることやできていること、足りていることが沢山あることを忘れてしまい、目の前にある幸せを低く評価したり見失ってしまったりしてしまいがちです。
「もしこの商品が売れなかったらどうしよう」
「この企画が承認してもらえなかったらどうしよう」
結果、人から非難されたり認めてもらえなかったりするかもしれない。

逆に、成功や安全を100%保証することなどできないことを受け容れると気持ちが落ち着き、現在に対する感謝や喜びが生れてくると言います。

昨夜、私もU-23の男子サッカーのオリンピック予選決勝、韓国との試合を観ていて日本選手達の素晴らしさに感動しました。0-2のスコアの時に、彼らの脳裏に「このまま負けてしまうんじゃないか、ここで負けたらまた色んなバッシングを受けるんじゃないか」などと浮かぶと本来の自分たちのサッカーができなくなるように思います。監督の談話にもありましたが、「戦前のプランとは大きく食い違ったが、現実を受け容れ戦術を組み立てなおしたら選手たちが期待に応えてくれた」。落ち込んだり、悔やんだりするのも当然なこと。でもその気持ちも受け容れ、勝利に向かって何ができるかを考えチーム一丸となって行動した彼らに感動しました。(おかげでちょっと寝不足ですが)

またU-23の選手たちは過去にアジアでベスト8の壁が乗り越えられずに多くの挫折を味わっています。そしてそれを今回見事に乗り越えて勝利を手にいれたわけです。

ブレネーさんはTEDの中でこんなことも言っています。「人といい関係を築ける人の特徴は自分の恥や精神的な脆さもさらけ出している。だからこそ周囲から共感を得ていい関係性を創り出せている」。これは想像ですが、今回のU-23の選手達も互いの弱さもさらけ出しあった上で、互いを理解し支え合うことでいい関係性を創りだしここまで成長してきたのではないでしょうか。ちなみにTEDの中では挫折のことをBreakdownではなくSpiritual Awakeningと捉えてみるって話もしています。

ビジネスにおいても「売り上げが少ない、商品が売れない、予算がない、人手が足りない」といった足りないからスタートするのではなく、この状況を受け容れて「自分達には何ができるだろうか」からスタートすると人はクリエイティブになれるとブレネーさんは言っています。
また勇気という英語のCourageの語源はラテン語から来ており、本来の意味は「自分のことをありのままに話す」ってことのようです。
プライベートにおいても仕事においてもいい関係を築きたいと思うときは、ちょっと勇気をだして「ありのままに話す」をトライしてみてはどうでしょうか。

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