【ジャンゴのちょっといい話:田岡純一】震災からの復興と変革のリーダーシップ

???????????????????????????????今回は東日本大震災で町が壊滅な被害を受けた状態から、見事な復旧ではなく復興を進めている町宮城県の女川町の取り組みから、組織変革のリーダーシップを考えてみたいと思います。
実は私の妻も福島県南相馬市の出身であり、いまだに親戚一同地元には戻ることができずに故郷から離れた生活を送っています。震災後の復興がなかなか進まない中、見事なスピードで復興を進めているのが、女川町です。今ではいろんな自治体が女川町にその方法を学びに来るそうです。

ではなぜ女川町はうまく進んでいるのでしょうか?

ポイント1:危機意識の共有
女川町は震災で人口の一割の方が亡くなり、さらに家屋の8割が津波で流出してしまいました。その結果約1万人いた人口が7000人に減少。全国ワーストの人口減少率となり、人口流出に歯止めをかけないと町そのものがなくなってしまう意識を、まずは皆が認識。

ポイント2:ビジョンの策定と伝達
駅を中心に、職と住の生活基盤が半径300メートル内に揃う”コンパクトシティ構想”を考案。これをベースに、新たな街づくりをスタート。漁業が中心の町だけに、漁業施設や水産加工場などが海の近くに、駅や買い物施設が次に、そして海から離れた高台に住居を建設する。素晴らしいのは、単純に高い堤防を設けて津波対策を考えるようなことはせず、町の魅力である海の素晴らしい景観は今後も楽しめるようにしたこと。そして建物の構造を工夫し、津波が来た場合、その水を逃がす”いなし”の構造にしてあること。(1階部分は水が通り抜けるようにしてある)自然と戦うのではなく、自分たちの町の問題点を理解したうえで、被害を最小限にとどめる工夫をし、自然と向き合いながら共生を考えた町づくりをしている。
この取り組みで復興庁のまちなか再生第一号として認定されている。

ポイント3:関係者の巻き込み
上記のビジョンを復興庁に申請し、町では復興推進課を設立。この部署が中心となって町の内外に声をかけ、政府や多くの企業、建築業界における著名な方の協力、また多くのボランティアのサポートも得ている。また地元の中学生たちも町づくりに参加させ、若い人の意見も吸い上げ、町をあげての町づくりに取り組んでいる。町民みんなでポジティブチェンジにチャレンジしている。
ユニークな内容として紹介されていたフレーズに、「還暦以上は口だすな!」がありました。
確かにこれからこの町で長く生活する人たちが中心になって進めていくことが正解かもしれませんね。明治維新、戦後復興とも若い人への世代交代があったように思います。大塚家具さんもかな(笑)

ポイント4:成果を実感させる
生活者にとっては、何十年先にいい町になるっていわれても困りますよね。やはり目に見えて実感できる成果を感じられることが大切です。そういった意味では、先日JR石巻線も開通。商業姿勢や観光施設も次々にオープン。働く場所も増え、観光客も増加。ももクロをゲストに呼んでの復幸祭の開催等、多くのイベント開催で盛り上げています。

いかがでしょう。こうして女川町の復興への取り組みをみていると、組織における変革のリーダーシップにおいても参考になる内容がたくさんあると思いませんか。今後も東日本の震災で被害にあった地域の復興を応援しながら、その取り組みからも大いに学びを得て活かしていきたいものです。