目指せグローバル才女!薫子の「飛んだ人生」〜グローバルなキャリアと育児は両立できるのか。。。ワーキングマザーのぼやき

keikoS_jpg今、サンフランシスコの空港でこの原稿を書いております。これから日本出張なのです。 今までは私が日本に出張するときは、息子と夫も一緒に連れていき、家族全員で一ヶ月くらい滞在しておりましたが、今回は私一人の短期出張です。2歳半の息子と10日間も離れ離れになるというのは初めての経験で、別れるときの「ママー!」という息子の悲痛な泣き声に、私も涙が出てきました。

仕事と育児の両立は容易ではありませんが、何日も家を空けざるを得ない海外出張が多い職種は、特に両立が難しいと感じます。アメリカは国が大きいですから、国内出張でも飛行機で往復10時間以上かかるので、仕事が入っているのがたった一日でも、3日間は家を空けなくてはなりません。子供が生まれる前は、毎週のように出張で家を空けていましたが、子供が生まれてからは、長期間家を空けなくてはならない仕事は断るようになりました。ある米国企業とM&Aがらみのコンサルティングでご一緒したのですが、その担当者は、どうしても関わりたかったヨーロッパでの仕事があったので、出産して3ヶ月で母乳を辞め、赤ちゃんをナニー(乳母さん)に預けて、ヨーロッパに飛んだそうです。もうこれはその人の価値観や、人生の優先順位になるので、良い悪いはないのですが、私自身はそういう割り切り方はできず、子供が2歳になるまでは3日以上は家を空けなくて済むよう、長期の海外プロジェクトは断るか、日本出張のように、息子も夫も全員連れてきました。

そういうやり方で、出張の多い仕事と育児と家事を何とか両立させてきた2年半。その選択に後悔はありませんが、数年前まではジュニアだったコンサルタントが、今は私と同じポジションで海外を飛び回って活躍している姿を見ると、ずいぶん差がついちゃったな。。。と正直思います。私が育児と仕事の両立に奮闘していた2年半の間、彼女は海外長期プロジェクトに入り、新しい知識、スキルを身につけて活躍し、昇進・昇給もした。でも、私は、できるだけ育児に支障がない仕事を選ぶようにしていたので、海外長期プロジェクトも断り、新しい知識やスキルが身につく機会も失い、その結果、昇進・昇給もなくて、ずっと同じところでくすぶっている。。。上司が「ぜひこれは薫子さんに入ってもらいたいプロジェクトなんだ」と持ちかけてくれるが、そのプロジェクトを引き受けると、一年の半分は家を空けなくてはならなくなる。夫もフルタイムで仕事をしているので、これ以上負担をかけることは無理だし、子供のためにもよくない、と考えて泣く泣く断る。せっかく会社が自分に期待してくれていたのに応えられない罪悪感や、こういうことを繰り返すと、会社からも期待されなくなり、自分のスキルや経験も停滞して、この業界でやっていけなくなるかも、という不安感を感じつつ、まだ小さい子供と1年の半分も離れ離れで暮らすことはとても考えられない。どうしたらいいんだろう。。。といったようなジレンマをいつも抱えています。

毎日決まった時間に決まった場所に通勤して、出張のない仕事に変わるという方法もありますが、私はクライアント先でワークショップやコンサルティングを行うという職種が好きなので、今の仕事を続けたいのです。アメリカと日本だけでなく、今どんどんビジネスが伸びているAPAC諸国やインドでも仕事したいのです。それでもって、今可愛い盛りの息子との時間もちゃんと取りたいのです。ああ、ブラピ&アンジーのように、海外ロケのたびに専用ジェットで子供全員とベビーシッターと家庭教師を引き連れていくことができればいいのになぁ。。。

なんてことを仕事仲間にぼやきました。子供二人が既に成人した後に、講師として活躍をはじめた彼女は「ずっと続くわけじゃなくて、子供が小さいうちだけの問題でしょ。子供が大きくなってからまた飛び回ればいいじゃない。」と言いました。

確かにそうです。子育てをした人が全員言うことは「子供はあっという間に大きくなるから、小さくて可愛い今の時期を楽しんでね」。 海外出張をバリバリこなし、育児も完璧にこなすのは絶対無理なので、今は子供との時間を優先して、キャリアアップは犠牲にせざるを得ないところが出てくるけれども、それはそれと割り切る。そして子供がある程度大きくなったら、また仕事に注ぐエネルギーを増やしていく、というように、もっと長期的な時間軸で仕事と育児のバランスを測っていく視点を持とうと思います。 とはいっても、晩婚・晩産だった私。息子が小学校に上がる頃は既にアラフィフ・・・50代、60代でも海外でバリバリ働けるグローバル才女(?)を目指して、まずは心身の健康をはかろう!ともう2月ですが、2015年の抱負を述べさせて頂いて、今月のコラムは終了です。

 
(薫子さんは、海外のコンサルティングファームに所属する、PFCのプロフェッショナル・アソシエイトです)