GIAリーダープログラム2014第一弾レポートです!

GIAリーダープログラムは、2週間のスリランカでの視察や体験、スリランカ企業の経営層との対話などをメインにした、約3ヶ月にわたるプログラムです。

スリランカ訪問をメインに、訪問前のワークショップを中心としたフェーズ1、スリランカを旅する2週間のフェーズ2、日本に戻ってきてから成果をまとめるフェーズ3の、3フェーズに分かれています。

2014年のGIAリーダープログラムは:

  • フェーズ1(5〜6月):東京にて、BOP市場の現状や、リバース・イノベーション、環境・貧困問題などをテーマに下3日間のワークショップ
  • フェーズ2(7月):スリランカでの現地実習
  • フェーズ3(8月):東京での報告・振り返り会

というスケジュールで実施されました。

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今回は主にフェイズ2を中心にプログラムの様子をお伝えします。

まずはこの映像をご覧下さい。現地のメディアで放映された、プログラム参加者へのインタビューです。

 

また、現地のスリランカ・デイリー・ニュースでも「スリランカ企業にとってもプログラム参加者にとっても有益なプログラム。日本のノウハウや文化を共有する上でも役立つ」等と紹介されました。

さて、では現地ではどのようなプログラムが実施されたのでしょうか?

コロンボ到着後すぐに、現地のコーディネータでもあるAdam Lanka社のHemakumara Gunasekera氏とAmbapali Sikurajapathy氏と共に関連寺院などの訪問や、元官僚や政治家の方々との対話を通して、スリランカの文化や宗教、政治等について学んだ後は、2日間かけて、セントラルバンクの総裁(女性でした!)、大手メーカー(農薬会社)のLankemの部長層の方々、製造業から貿易・メディア・IT事業までを幅広く営むコングロマリットのMaharaja OrganisationのCEO、大手金融機関のSanasa Bankのチェアマンなど、様々な業種のビジネスリーダーの方達と、スリランカのビジネスの現状や、今後について話し合いました。特にSanasa Bankではマイクロ・ファイナンスの可能性について様々な討議を行い、地方の支部への現場視察も。スリランカでもマイクロ・ファイナンスが発展中で、個人商店や小規模企業のスタートアップに役立っているそうです。

この他に、コロンボでは、元商工会議所会頭のお話を聞く機会もあり、スリランカの経済や投資環境について活発に議論を交わしました。 参加者の方々からも「企業訪問はとても実践的で良かった」「スリランカのビジネスの現場を見るだけでなく、スリランカの優れたリーダー達の『あり方』も大変参考になった」などの声が聞かれました。

また、こちらはアナンダカレッジ(カレッジといっても大学ではなく、幼稚園から高校までの教育機関です)での風景。

日本のクラスの生徒たちと日本への憧れや興味を語って頂きました。

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 写真はアナンダカレッジの日本語クラスの生徒さん達

また、仏教とヒンズー教の寺院に立寄り、僧侶の方のお話を聞く機会もありました。OLYMPUS DIGITAL CAMERA
僧侶の方々はとても使命感の強い方々で、中には日本を訪問された方もいらっしゃいました。 スリランカの教育サポートのお話や日本で寺院を建立した話など、とても興味深いお話を聞くことができました。最後は私たちの旅の成功を祈って下さいました。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA幼稚園や小学校も訪問しました。小学校から英語教育を行っており、中学では日本語など外国語の授業もあるということでした。

 
旅の中盤は、北部の農村Kokilaiに移動。この村では予想もつかない、新興国ならではのできごとがあったので、詳しくご紹介しましょう。

村に入る前に陸軍大佐から、戦争時の悲劇や当時村から人がいなくなったこと、戦争が終わり村に村人が戻り彼らが直面している現状をお話頂きました。その話を聴いて私たちは「村人のために私たちにできることはないか?」と尋ねましたが、彼は首を横に振るばかりでした。

ところが、そうではなかったのです。

現地に行ってみると、前の晩に象に壊されてしまった家が。大佐は言いました「お前たち、このお母さんの家づくりを手伝うか?」 もちろん全員一致で「Of Course!」と即答しました。
家づくり家は泥を積み上げて乾燥させたもので、壁の骨組みを作り、その後、粘土を骨組みに付けていく作業をしました。気づくと、村の大人たち、子供たち、軍の人たち、そして日本からのGIAリーダー達が、言葉もお互い通じないのに、一緒に家づくりをしていました。 村人が粘土をつくり、GIAリーダーが粘土をこねて壁につけ、 家の持ち主がチェックをする、子供たちが、周りで私たちを応家づくり援する。日が暮れるまでに壁の半分までができあがりました。

旅の後半は、最近開発の進む、南部のhambantotaに移動し、空港・港湾施設などを視察。その後は、もう一度首都のコロンボに戻り、最後の3日間は、各々のプロジェクトワークのための時間に充てられました。

プロジェクトワークのテーマは:

  • Emerging Marketの生活状況を確認する
  • Financial Inclusionの調査
  • 新興国に於けるインフラ事業の可能性の検証
  • 現地に即した商品開発のあり方

等、自社での担当ビジネスに結びつけたテーマが多く、大使館、スリランカ最大の国営銀行、現地での自社代理店訪問等を行う参加者がいる一方、自社ブランドの認知度と好感度を知るために、現地のショッピングモールで街頭アンケートを行った方もいました。

帰国後の報告会では、それぞれの気づきや研究テーマの発表がありました。

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「何をどうやって」が先行しがちだが、一番大切なのは「なぜ」だと実感した。
「単に人事担当者としてではなく、事業責任者のパートナーとして、国や地域の実情に即した事業体制の確立とグローバル人材育成に取り組みたい」

「スリランカは、情報や金融のハブとしてより発展のチャンスがあるし、そうなるべきだ」
「企業と現地の橋渡しになるNGOの存在の重要性を改めて認識した」

など、様々なコメントと共に、今後に向けた思いを参加者の皆さんが口々に買っているのが印象的でした。

最後に、フェーズ1でレクチャーをして下さった株式会社Hub Tokyo CEOの槌屋詩野さんの言葉をご紹介しましょう。「BOP市場に出るということは、自分の組織を変えることだ」といった趣旨のことでした。私たちがGIAリーダープログラムに参加し、GIAリーダーとして、新興国のために、新興国ビジネスに本格的に取り組むことを決意したなら、自社の中でその考えや活動を広めて行く取り組みをしなければならないということ。

GIAリーダーの旅は、まだ始まったばかりです。参加者の皆さんの今後のご活躍をお祈り申し上げております。