【ジャンゴのちょっといい話:田岡純一】苦手な部下とのコミュニケーションに役立った「ペーシング」とは?

taoka_new先日ある企業で実施したマネジメントスキルアップ研修後に実施したフォローアップ研修で、受講生から素晴らしい取組み報告があったので、今回はその内容をご紹介したいと思います。

実はこの受講生、研修受講時に大きな悩みを持って研修に参加されていました。
その悩みとは、

部下の一人に自分よりも10歳近く年齢差のある部下がいらして、その方の仕事ぶりがとても気になっているとのことでした。言われたことは実施するが、主体的に行動することはほとんどない。また、いつも不機嫌そうな表情で仕事をしている。彼女の上司として着任してからずっとこんな様子なので、心配で声をかけても無口な彼女からは最低限の返事しか返ってこない。そのうち彼女に対する苦手意識が芽生えてしまい益々コミュニケーションが疎遠になってしまったとのことでした。

人間誰しも大なり小なりコミュニケーションにおいて苦手な相手っていますよね。彼女はこの問題を研修で得たヒントを手掛かりに、見事に克服したのでした。

さてその彼女が取った方法とは.....

研修で皆さんに話したのは、相手との信頼関係を築くためのアプローチとしてペーシングを紹介しました。
ペーシングの方法も様々あって、表情やうなずき、声のトーンを合わせる。あるいは相手が使う言葉や表現に合わせる。目の高さをおへそに向ける等あるなかで、彼女が参考にした方法が「相手の興味関心事に合わせて話をする」でした。
その先輩社員のデスクには、アロマテラピーの本が数冊あり、ランチ中に彼女が読んでいる姿をよくみかけていたそうです。そこで研修後に実施した中間面談のタイミングで彼女にアロマテラピーの話題をふってみたところ少しずつ話をしてくれ、もっと教えて欲しいという感じでさらに質問していくと、色んなことをいつもは見せない表情で熱心に語ってくれたそうです。そして「最近悩みがあってよく眠れない」と(実はその原因の張本人が話し相手)話したら、「そういう時はリラックス効果が高いこの香りがいいですよ」と薦めてくれ、次の日にはその香りのアロマオイルを会社に持って来てくれたそうです。
最近は会議のときにも集中力が高まるとの理由で彼女が薦めるアロマを焚いているそうです。他のメンバーもアロマについて色々尋ねるようになり、結果オフィスの雰囲気も良くなったそうです。
彼女自身も他メンバーとのコミュニケーションが増えることで、表情も明るくなり仕事に対する姿勢も積極的になったそうです。

人間一つや二つは、何か持ってますよね。そこに注目すると別の側面が発見され、見え方、感じ方も変わってくるのではないでしょうか。

今回のこの事例は特別なことではありませんが、以外と実践できてなかったりしませんか?この人との関係を良くしたい、なんて思っている方は是非トライしてみてはいかがでしょうか。