ワークショップレポート: グローバル・コミュニケーション研修で組織を変えろ!

海外拠点とのコミュニケーションにお困りではありませんか?

文化、宗教、価値観が違う海外拠点スタッフとスムーズに協業する為には従来のコミュニケーション研修だけでは十分ではありません。そこで必要となるのがグローバル(異文化)コミュニケーション・スキルです。

今回は、最近お問い合わせが急増しているグローバル・コミュニケーション研修をレポートします。

舞台は、若手社員全員を海外に派遣する制度のある大手A社。これまではOJTが中心だったのですが、今回は、海外拠点から訪日する数十名の現地社員と共に、お互いの文化や価値観を学び合いながら、今後のビジネスに生かす「異文化コミュニケーション」のセッションを受講することになりました。

13時少し前。握手をし合うグループ、お辞儀をし合うメンバー、旧年来の友人のように大笑いしながら立ち話するグループ、慣れないポーズで名刺交換をするメンバーなど、開始時から既に異文化色満載の室内には、ベトナム・インドネシア・シンガポール・タイ・中国・オーストラリア・ロシア・ブラジル・UAE・パキスタン・フランス・ドイツ・南アフリカなど、まさに世界各国からのメンバーが集まっていました。肌や髪の色も体つきもさまざまで、中にはベールをかぶった女性たちも。様々な国から訪れた現地社員と、これから世界中に赴任する若手日本人社員、計60名余が、5〜6名ずつひとつのテーブルにつきました。

冒頭は、参加者の自己紹介から始まると思いきや、いきなり異文化体験のカードゲームから始まりました。これは異文化を理解するために非常によく設計されたゲームなのですが、ここで種明かしをしてしまうと、今後受講される方に新鮮みがなくなってしまうため、今回はあえて内容は秘密にさせて頂きます。異なる文化の中にひとりで投げ込まれたときの疑似体験が簡単にできて、自身の対応のあり方、あるいは逆にチームの中にひとりだけ文化の異なるメンバーがいたときに起きるとまどいや混乱を疑似体験できることから人気の高いゲームなのです。

「このゲームのようなことは、グローバルな組織では毎日のように起こっているはずだ。では、このゲームに勝つ為には何が必要か?」

数十分のゲーム体験と振り返りの後、講師によるアクティブリスニングのデモンストレーションとレクチャーが始まりました。

「熱心に聞く」「聞いていることを相手に示す」「適切な質問を差し挟む」の3つのステップにわけて、ペアで実際にアクティブリスニングの練習を行ったりしながら、セッションは進んで行きます。

図1

「ディズニーランドのスタッフみたいですね!」と評される講師のエリックは、休憩の後のちょっとしたアクティビティにも余念がありません。ちょっとした指遊びで参加者をリフレッシュさせた後は、異文化コミュニケーションを理解する上で不可欠の氷山モデルについてのレクチャーです。 eric

「私たちが目にする氷山は、水面から見えるたった10%ぐらいの部分に過ぎません。これは異文化を理解するために非常に重要なモデルです」

「私がはじめて日本に来てホームステイした時、ホストファミリーが夜の11時に「シャワーでもどうぞ」と言いました。私は(なんでこんな時間に?)と、とまどいました。私が暮らしていたアイダホはとても乾燥しているので、シャワーは朝しかしないからです。あとになって、じめじめした季節は寝る前にシャワーを浴びてさっぱりしたくなるものなのだ、と良くわかりました。これはわかりやすい例ですが、ビジネスの現場でも同じような体験がたくさんあるのではないでしょうか?」

このあと文化のレイヤーや、「ベルカーブ」について学んだ後、5つの観点から異文化を細かく分析して行きました。

次に講師が「先入観をもつのはよくありませんが」と言いつつ投影したのがこの資料です。

図2

自分自身についてマップングした後、他国からの参加者とシェアして行きました。

日本の文化・習慣についてのセッションもありました。

「うちそと」「ねまわし」「先輩後輩」「遠慮」「本音と建前」などについて、「テーブルごとに日本人が外国人参加者にその意味とビジネスに与える影響を説明し、そのあとで、外国人が教わった内容を全体に発表する」という仕掛けで、チーム内の全員が参加しながらのセッションになりました。実はこれは今後の異文化協業のリハーサルとしても重要な位置づけになっています。

「根回しって食べ物?」という質問からはじまったセッションでしたが、「うちそと」の概念を説明するのに「内弁慶と外地蔵」という言葉が飛び出したり「残業できないのにできますって言っちゃうのが本音と建前」といった説明もあり、にぎやかなセッションになりました。

最後のセッションは、今まで学んだことを踏まえて、ビジネスの様々な場面で異文化に配慮しながらどのように振る舞うべきかについてグループごとに話し合いました。

今回は、海外拠点スタッフと、赴任前の日本人とのミックスで数十名単位・講師3名の体制で国内で行いましたが、赴任前研修として日本人だけで行うことももちろんできますし、海外拠点にファシリテーターを派遣して同様のプログラムを行うこともできます。言語も日本語、英語、中国語いずれでもデリバリーが可能です。受講人数や時間もカスタマイズ可能ですので、どうぞお気軽にお問い合わせください。
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