目指せグローバル才女!薫子の「飛んだ人生」〜2013年の二大テーマを振り返る

皆様、こんにちは。薫子です。

日本では、大掃除や年賀状書きで徐々に一年を締めくくる気持ちを高め、除夜の鐘を聞いて元旦を迎えるので、一年の終わりと始まりがはっきりしていますよね。サンフランシスコは今日も快晴でポカポカと暖かく、年末という感じがしません。12月31日まで仕事して、その夜は多くの人が年末のカウントダウンパーティーをして、1月1日は休むけど、2日から通常どおり仕事に戻ります。

と、年末らしさがあまりないサンフランシスコですが、2013年を振り返ってみました。

2012年6月に息子を産み、9月から仕事に復帰した私にとって、2013年は「育児と仕事をどう両立させるか」と「夫との良好な関係をどう維持するか」の二大テーマに明け暮れた一年でした。

仕事と育児の両立に関しては、デイケア(保育園)やベビーシッターの活用に加え、日本での長期出張のときは夫に休みを取ってもらって日本に同行してもらい、息子の世話を全面的に任せることで乗り切りました。

仕事と育児の両立の中でも、特に苦労したのが、仕事と授乳の両立です。息子は完全母乳で育てたかったので、クライアント先での研修や出張時はいつも電動搾乳機とクーラーボックスを持参しました。アメリカの会社では、産後3ヶ月で仕事復帰するワーキングマザーが多いため、たいていMother’s Roomという個室があり、冷蔵庫、電動搾乳機を使うための電源、搾乳中に読める雑誌などが揃っています。一方、日本の多くの企業では産後1年間は有給で休みが取れるため、そもそも会社で搾乳する必要性がありません。そのためか、大企業、外資系企業、いろいろな企業に仕事で伺いましたが、Mother’s Roomがある会社は皆無でした。研修のときは事前に事務局の方に事情を説明して搾乳用に会議室を取ってもらうのですが、日本のある企業で研修を行ったときは、ガラス張りのショールームで研修を行うので個室は用意できないと言われ、頭を抱えました。そのときは結局、夫に研修会場のロビーに息子を連れてきてもらい、授乳ケープを使って直接授乳することで乗り切りました。あのときは本当に大変でしたが、それも今となってはよい思い出です。

満席の飛行機の中で搾乳したり、空港で搾乳したり、最初は恥ずかしかったり緊張していましたが、そのうち人前でも堂々と授乳、搾乳できるようになり(もちろんケープなどで隠しますけど)、ワーキングマザーとして良くも悪くもたくましく成長した一年でありました。。。

育児と仕事を両立させるためにいちばん大切なのは、夫が育児と家事の半分を担うことだと思います。最近、育児を手伝う男性が「イクメン」などともてはやされていますが、「手伝う」レベルではまだまだ不足しているというのが私の考えです。夫と妻が育児と家事に同じ位関わること、そのために夫も妻も仕事の量を減らして早く帰宅できるようにする、そういった働き方を認めてくれる会社が増えることが大切だと思います。

この「夫に育児と家事の半分を担ってもらうこと」を実現するのは、男女平等意識が強いと言われているアメリカ人の夫相手でも、簡単ではありませんでした。この一年間、数多くの喧嘩と話し合いを繰り返し、最近になってようやく平等な分担が実現されてきた感じがします。

「夫との良好な関係をどう維持するか」はなかなか手ごわいテーマです。。。日本人同士でも夫婦喧嘩はあると思いますが、異文化の夫婦だと、言葉や文化の違いによる衝突も加わり、喧嘩の頻度と激しさが増幅します。リレーションシップコーチを雇ってみたり、本を読んだりして、いろいろな方法を試してみましたが、いちばん効果的だったのは、基本的なことですが「話し合い」でした。お互いに、何を不満に思っているのか、どうして不満に思うのか、自分が大切にしたいことは何か、相手にどうしてほしいのか、自分は何ができるのか、どんな夫婦になりたいのか、そういったことを洗いざらい話し合います。「話さなくても分かり合えるのが夫婦」という考え方もあるようですが、異文化の夫婦の場合は「話し合わないと分かり合えない」のです。これはそのままグローバルチームにもあてはまります。グローバルチームでは、言語や文化の違い、地理的な距離が離れていることから、放っておくとコンフリクトの頻度や激しさが増幅し、チームが崩壊します。グローバルチームをうまく運営するためには、チーム形成の早い段階で、チームメンバー同士がお互いの価値観を共有し、チームとして進みたい方向性、実現したいことを話し合える場を意識して作ることが大切です。そしてコンフリクトが生じたら、異文化コミュニケーションの知識を持つプロのファシリテーターを入れて、安全に話し合える場を設けることが大切です。ここ数年、グローバルチームのこういった話し合いを促進するファシリテーターとしての仕事がずいぶん増えました。

「育児と仕事をどう両立させるか」と「夫との良好な関係をどう維持するか」は、2014年にも引き続き取り組んでいくテーマになることでしょう。今後は「親の介護」というテーマも加わるかもしれません。人生のいろいろな波を軽やかに乗り越えていける、そんな強さとしなやかさを持って2014年を生きていきたいと思っています。