【ジャンゴのちょっといい話:田岡純一】上司の行動変容が、部下の行動変容を生み出す

今回はMBOの考課者研修やコーチング研修の後によく受講生からいただくメールで、少し気になることについて触れてみたいと思います。

研修後数ヶ月が経過した頃に、研修のお蔭で受講生からよくいただくメールに
「やる気のなかった部下が前向きに頑張り始めました」
「チャレンジグな目標にも取り組むようになりました」
「コミュニケーションスキルが大幅に改善されました」
等々。
これだけみると大変喜ばしいことのように思えます。
私自身も最初は「それは良かったですね」といった感じの返信をしておりましたが、ある時、少し危険な臭いを感じました。
「こんな部下がいる、この部下をこんな風に変えてあげたい。そうすれば彼は、彼女はもっと伸びるだろう。」
一見部下思いのいい上司に見えますが、ここには大きな問題があります。
その問題点とは、、、、

そうです。部下を変えようとしている意識です。これはまさにあの有名な北風と太陽の話です。
旅人のマントを脱がしてやろうと思って、北風が強く吹けば吹くほど旅人は脱がされまいとしてマントをしっかり押さえるようになります。
部下を直接変えようとすると、このような反応が生じるのが自然です。
実際部下の行動変容を促すことができたときは、実は部下が変わる前に変わっていることがあります。それは部下に関わる上司の言動です。
研修を受けて気づきや学びを得た上司は、「もっと部下に対してこんな風に接してみよう。あるいはこんな言葉をかけてみよう」といった自分自身の行動を変えています。

この上司の行動変容によって上司と部下の新たな関係性が生まれます。
このことが部下の行動変容を生み出しています。
つまり部下の行動変容が生まれる前に起きているのは、上司自身の行動変容です。
まずはこの上司の行動変容があって、部下の行動変容が生み出されているのです。
変わったのは部下と思いがちですが、実はその前に自分自身が変わったんだという認識がとても大切です。よく言われる通り、「過去と他人は変えられない、自分と未来は変えられる。」ってことです。以前にも紹介した「自分が源泉」ってことですね。

自分自身が変わることで周りへの影響力が変わっていきます。
大切なことは自分自身を成長させることへの取り組みを愚直に続けることではないでしょうか。
そのことが自分に関わる人たちの成長につながり、強い組織を創ることにつながるのではないでしょうか。

これからもお互い貪欲に学び続けていきましょう。