【田岡純一】ジャンゴのちょっといい話~強いチーム創りの最大の秘訣とは?

今回はチーム創りについて少し私自身の経験も踏まえ、重要なポイントについて考えてみたいと思います。

皆さんはチームのメンバーと一緒に「いいチームってどんなチーム?」のテーマで意見交換をしたことがありますか?

私は実際に自分がチームのリーダーだったときにこのテーマで意見交換をした経験があります。また現在は研修の中で、受講生たちにこの問を投げかけて議論してもらった経験も多くあります。

よく出てくる意見としては:

・相乗効果が発揮できている
・弱い部分補い合う補完効果も発揮できている
・意見がたくさんでる
・成果が獲得できている
・お互いに学び合い成長している
・本音でフィードバックができる
・困ったときは助け合えている
・お互いの成長を喜びあえる
・プライベートなことも互いに配慮できる
・共通のゴールを共有している
・成功事例、失敗事例を共有し互いに学んでいる
・目的、ビジョン、価値観も共有できている

等々があります。

もちろん、どれもごもっともな意見ばかりです。
では、どうすればこのようなチームの状況を生み出すことができるのでしょうか?

この問いにも、また様々な回答があると思います。
ただ、この要素だけは欠かせないチーム創りの秘訣とはなんでしょうか....

それは、安全で安心な場を創ることです。
チームが安全、安心な場であるとメンバー全員が思っているか、またリーダーが安全安心な場を創ることにコミットしているか。

マサチュウセッツ工科大学のダニエル・キム教授が提唱した有名な成功循環モデルを皆さんはご存じでしょうか?彼の研究によると高い業績を上げている組織には共通のサイクルがあることを見出し、それを成功循環モデルとして紹介しています。

        関係の質 → 思考の質 → 行動の質 → 結果の質

このモデルのポイントは素晴らしい業績をあげているチームの特徴としてまず第一に挙げられる要素がチームの人間関係の質が高いこと。そしてその関係の質の高いチームには活発なコミュニケーションが実践されています。それによって思考の質が高められ、それが様々な行動を生み出し、最終的に好結果を生み出します。

このサイクルの起点である関係の質を高めるポイントが活発なコミュニケーションです。
そしてこの活発なコミュニケーションを起こすために必要なことが安全・安心な場なのです。

もし自分が意見を言ってチームメンバーから厳しい批判や非難の言葉が返ってきたらどうでしょうか? またそのシーンを見た他のメンバーはどんな感情を抱くでしょうか?

あるいは意見を言ってもまともに取り上げてくれなかったとしたら、また意見を述べる気持ちになるでしょうか?

どんな意見でもメンバーから出た声は、皆でまずは受け容れてみることが一番大切です。
時には怒りや悲しみの感情もでるかもしれませんが、それも含めて受け留めてあげる。
気持ちや立場を受け留めた後、一緒に策を考えていってあげる姿勢が大切ではないでしょうか。

以前にもこのコーナーで紹介した傾聴することが、チームの安全・安心な場創りには不可欠です。

私が過去に、あるチェーン店の店長さんたちの育成支援をしていた時の経験ですが、好成績をあげている店舗の店長さんと業績不振の店舗の店長さんたちの大きな違いを目の当たりにしたことがあります。それはスタッフからネガティブ(お客様からのクレームやトラブル 等)な報告があった時の対応の仕方です。

好成績をあげている店長は「報告してくれてありがとう。言いづらかったと思うけど言ってくれて助かったよ。皆で話し合って今後の対策を考えよう。」感謝を述べ対策につなげている。

一方業績不振店の店長は「なんでもっと早く言わないんだ。担当者は誰だ?」
叱責し、犯人捜し。これでは、益々報告があがってこなくなってしまいますよね。

チームビルディングの参考書とか読むとやるべきことがたくさん書かれていて、正直うんざりするかもしれませんが、まずはメンバー一人ひとりの声にしっかり耳を傾け、徹底して受け容れることからはじめてみてください。きっといいチーム創りに役立つと思いますよ。