【目指せグローバル才女!薫子の「飛んだ人生」】グローバル人材の要件

ここ1-2年の間に「グローバル人材育成」に関する記事が新聞や雑誌に多く載るようになり、異文化の相手と効果的に仕事をするための研修のニーズも急上昇しています。4-5年前には、「異文化間コミュニケーションスキル」研修をご紹介しようとしても、「弊社には外人はいませんから必要ありません」と断られていました。この数年で日本を取り巻く環境や日本人の意識がずいぶん変わってきたのだなと感じます。
 
グローバルに活躍できる人材の要件・資質としては、アサーティブスキル、コミュニケーションスキルなど、いろいろな会社が様々な要素を挙げています。「グローバル才女」を目ざす私が、日本、アメリカ、ヨーロッパ、アジア諸国を飛び回りながら仕事をしている中で見えてきた要件は、以下の3つです。
 
1.まず何よりも「体力」
2.(体力に照らし合わせて)自分で自分のスケジュールを管理できる「賢さとずうずうしさ」
3.電話会議、ネットミーティングなど、バーチャルコミュニケーション手段を使いこなせること
 
グローバルに仕事をする、ということは、もっと噛み砕いて言えば、アメリカ、ヨーロッパ、アジアといった世界各国に散らばっている相手と仕事をするということ、すなわち、彼らの起きている時間帯に仕事をする、ということなのです。ですから、勤務時間が毎日9時ー5時という規則的なワークスタイルはあり得ません。私がサンフランシスコにいるときは、朝6時半からアメリカの東海岸やヨーロッパの同僚やクライアントとのやりとりが始まり、日中は西海岸のクライアントや同僚とやりとりして、夜の23時半に日本にいるクライアントとの電話会議が終了する、というのが典型的な一日です。
 
私のサンフランシスコでのある一日
 
6:00: 起床、パソコン立ち上げて、お茶を飲みながらメールチェック
6:30-8:00: ボストンにいる上司とSkypeで会議
8:00-9:00:ヨーロッパにいる同僚と電話会議
9:00-10:00:朝食を取りながら、バーチャル研修の準備 (バーチャル研修というのは、電話回線とネットミーティング等を使って行う研修で、受講者は自分のデスクのパソコンから参加できる。通常のクラスルームでの研修をパソコンと電話会議に置き換えた研修で、アメリカでは急増している)
10:00-11:30:バーチャル研修の実施
11:30-12:30:買い物に出ようとしたら、まだパジャマのままだったことに気付き、着替える。散歩がてら近くのスーパーに買い物
12:30-14:00:ランチを作って食べる。メールチェック
14:00-15:00:サンフランシスコオフィスの同僚とSkypeで会議
15:00-16:00:明日行う研修の資料作成
16:00-17:30:ジムで筋トレとヨガ
17:30-18:30:洗濯と掃除
18:30-20:00:夕食を作って食べる、テレビがないのでインターネットで日本のニュースを読んで、休憩
20:00-21:00:来週ボストンで行う研修のための飛行機とホテルを予約、その他、経費の精算などこまごました仕事を済ませる
21:00-22:00:お風呂
22:00-23:00:日本のクライアントと電話会議
23:00-23:30:電話会議の後は脳がフル回転して眠りにくくなるので、瞑想したりストレッチして高ぶっている神経を休ませ、寝る準備
23:30:就寝
 
世界中に散らばっているクライアントや同僚と仕事をするためには早朝から深夜まで働ける体力が必要です。しかし、がむしゃらに働いていると体を壊しますから、自分の体力と照らし合わせて「賢く」働くスケジュール管理能力も大切です。
朝から電話会議やバーチャル研修でスケジュールがいっぱい詰まっていて「あれ、今日はランチ食べたっけ?」という一日もありますが、こういう日が続くと体力があってもきつくなるので、日中にジムや散歩に出かけたり、家事を済ませて、ワークライフバランスをはかっています。
 
グローバルな環境で仕事をしていると、どうしても早朝や夜遅くに仕事せざるを得ませんし、長時間飛行機に乗って時差のある中で仕事をすると、体への負担も大きくなります。こういったライフスタイルを長く続けていくためには、休暇など自分の心身の健康を保つために大切なことはまず最優先にスケジュールに入れておいて、空いている時間に他の仕事を入れるという「ずうずうしさ」も必要です。
 
また、早朝や深夜にオフィスに行くことは危険ですし、通勤にかかる時間と体力は仕事に廻したいので、クライアント先に出向かないときは基本的に家で仕事をしています。書類を提出したり大量のコピーを取ったりする用事があるときのみ、また人恋しくなってきてオフィスの同僚と無駄話がしたくなったときのみ、オフィスに出勤しています。世界中に散らばっている同僚・クライアントとのやりとりは基本的にメール、電話会議、ネットミーティングなので、こういったテクノロジーをうまく使いこなせるバーチャルコミュニケーションスキルは必須です。
 
日本企業のグローバル化、そして節電の影響でワークスタイルのフレックス化が進んでいる状況で効果的に仕事をするためには、「体力」「賢さとずうずうしさ」「バーチャルコミュニケーションツールの駆使」の3要素は、今まで以上に大切になっているような気がします。