☆『勇気の経営』vol.27 OLが始めた環境対策

この記事は、1993年に発行された『勇気の経営』の内容を編集・要約したものです。再編集の経緯はこちらをご覧下さい。
第3章 ベン・アンド・ジェリー
第1節 OLが始めた環境対策
ベンはビジョンづくりはするが、トップダウン方式ですべての行動指針を決めているのではない。社員からのよい提案があれば受け入れる。
ゲイル・メイヴィルは、全社的なリサイクリング運動に取り組んだ。会社の廃棄物を分析した彼女は、段ボールと普通の紙を分けてゴミに出すことを徹底させることから始めた。リサイクリング・ペーパーを仕入れるにあたっては、自社だけでは割高になってしまうため、近隣の中小企業に呼びかけ、割引になる最低単位のドラック1台分を共同購入することにした。洗って再利用することが下水処理上、無理だった原材料を入れるプラスチックのバケツについては、身体障害者を雇用する団体がバケツを洗い、容器やバインダーなどに再生、それをベン・アンド・ジェリーの店舗で販売することとなった。
ゲイル個人のイニシアチブで始まった環境保全運動だが、現在ではすっかり組織化され、三つの対策チームが次々と案を出し、環境保全の上でも最も進んだ企業となっている。世の中のためになることは率先して企業活動の中で行うべきという、企業理念が社員レベルまで浸透していることと、個人の提案が全社的運動になりうる経営者の器の大きさがベン・アンド・ジェリーの素晴らしいところである。