【千葉達也】GIAリーダー参加者レポート<第1回>

スタートはオリエンテーション。
GIAリーダーシッププログラムを開発した、ピープルフォーカス・コンサルティング代表で、JEN理事や国連UNHCR協会の理事・アステラス製薬監査役等も務める黒田由貴子から「オーセンティック・リーダーシップ序章」と名づけたレクチャーがありました。
続いての日本総合研究所ヨーロッパ研究員 槌屋詩野さんのパートでは

・企業がBOPビジネスに乗り出す意義とは、この「国づくり」に関わりたいと思うかどうか
・BOPビジネスの中で多国籍企業に求められている役割は「貧困ペナルティの解消」に繋がるイノベーションの種を持って途上国へ赴くこと
・先進国市場向けに開発しつづけてきた技術を押し付けるのではなく、現地で直面する課題に即した技術、即したイノベーションを持ちこまなければならない。
・企業は自らの偏見を捨て、BOP層と向き合うことができるかが試されている

等のお話がありました。

私が受けた第一印象は、われわれに比べて新興国の人のほうがもっと生きることに対してシンプルで真剣なのだということでした。そんな人々の目線や感覚を、自分自身の目線に出来るかが、今後新興国の方たちとコミュニケーションしたりビジネスを行う上で重要だと改めて思いました。

1月に向うスリランカでのフィールドワークでも、いかに現地の人たちの世界に入り込めるかが重要だと学びました。例えば、相手との距離を縮めるために、相手にあった話題や土地の風習などを盛り込みんだり、外見にも気を遣って現地の服装を着たりして親しくなるなど、「お客さんとして」ではなく、同じ目線にたつための工夫が必要なのです。
また「新興国の人たちは常に投資対効果を意識してお金をつかう」というのは新しい視点でした。例えば、自分の病気を治す薬よりも子どもの教育に使うお金を人々は重視するのだそうです。
また、新興国に進出しようとしている企業は、風土や生活風習に至るまで、大きな観点を持つ必要があるという話も興味深かったです。例えば、ラクダが運搬を行っているような地域では、ワクチンを一つ売るのでも、
・ラクダに運ばせる冷蔵庫
・ラクダを飼っている人がワクチンを打てるようにするための教育など、サービスをお客さんに届ける為の上流から下流までの仕組みを提供していく必要があるのです。
最後になりますが、今回、 「日本以外では、BOPビジネスという言葉を使う国はない」というのが日本の現状をよく表している言葉だと感じました。海外では新興国も多くのマーケットの中の1つとしてみなしてビジネス展開をしているのに対し、日本は新興国を全く別の分野のマーケットだと特別視してBOPビジネスと呼んでいること自体が感覚としてずれているのだと思います。

決して特別なことではなく、どんなに環境が違っても、相手が何を求めているのか、どうすればそれを実現できるかを考えぬいて、きちんと向き合っていくことが必要だと痛感しました。(千葉達也)