「シリアスプレイでチームを作る」レポート PFCプロフェッショナル・アソシエイト 田村洋一

2010年9月25日に開催されたファシリテーターズクラブのイベント「シリアスプレイでチームを作る」に参加されたPFCプロフェッショナルアソシエイト田村洋一さんのレポートです。
「シリアス・プレイに学ぶコンストラクションの妙」

P1060404インストラクションではなくコンストラクションから学ぶ。
子供たちはいつだって自由自在に遊んでいる。先生や親から指図されなくても勝手に何かを積み上げたり組み立てたりしながら。
もともとパズルの答えが用意されていてインストラクションによって学ぶ方法も、決して悪くはない。学ぶべきことを学ぶには効率がいいかもしれない。しかしパズルの答えがそもそも用意されていないときはどうするのか。パズルそのものを作る方法はどうやって学ぶか。
シリアス・プレイは、与えられたLEGOブロックという材料を使いながら自由自在に作品とその意味を創り出すプロセスが特徴。
作った作品に正解も不正解もない。
P1060406頭で考えて作るよりも手が勝手に動き出す。まるで手に知性が備わっているかのように。いや、実際に手に知性が備わっていると思ってもあながち間違いではないだろう。手を動かしているうちにだんだん形が出来上がり、出来上がってきた形を見ながら手が作品を完成させる。
そして作品が完成してからが次のお楽しみ。それがいったいどういう意味を持つのか、どんな物語があるのか、自分の作った作品を見ながらストーリーを語るのだ。
この、必ずしも最初から意味やデザインがあったわけではない、手が勝手に作り出した自分の作品に、意味を与え、物語を語るのである。
ふだん大人が使い慣れている頭とは次元の違う知性が発動される。
「一度想像(imagine)して、それから創造(create)する」という計画的な創造行為とは違う、身体が勝手に創り出す創発的な創造である。
創発的な創造だからこそふだんの自分には思いもよらないような、ふだんは忘れかけていたような意外な真実に巡り合う。
土曜の午後のファシリテーターズクラブセミナーはほんの短い時間の体験だったが、コンストラクションが誘う深い学びと関係性の妙味を感じさせてくれた。いろんな人達の作るいろんな作品から語られるいろんな物語が、一人ひとりの歴史や未来や現実を語ってくれる。可能性と豊かな喜びに満ちた、真剣な遊びの空間だった。